マノスターゲージ/マノスタースイッチ(空調用微差圧計測器)について - クリーンルームや隔離室の負圧・陰圧監視・空調用フィルタ目詰まりなどを検出できる空調用微差圧計
BBnetで販売するマノスターゲージ/マノスタースイッチ(空調用微差圧計測機器)は、空調用フィルターの差圧や室内圧などを監視・管理するための計測器です。
実際はマノメーター、もしくは空調用微差圧計測機器という名前ですが、山本電機製作所の製品であるマノスターゲージがあまりにもメジャーなため、マノスターゲージと呼ばれています。
空調・空気圧の管理に欠かせないマノスターゲージも、BBnetで取り扱っています。(BBnetオンラインストアはマノスター製品の正規代理店です)
BBnetが取り扱いのマノスターゲージ/マノスタースイッチをご紹介します。
品番 | 置針 | 圧力レンジ (Pa) |
取付姿勢 | 配送 | 販売価格 (税込) |
---|---|---|---|---|---|
WO81FN50DV |
なし |
0 〜 50 |
垂直(指定) |
在庫品(※1)については、14:00までの注文(※2)で当日集荷 |
18,249円 |
WO81FN50DH |
なし |
0 〜 50 |
水平(指定) |
在庫品(※1)については、14:00までの注文(※2)で当日集荷 |
18,249円 |
WO81FN100DV |
なし |
0 〜 100 |
垂直(指定) |
在庫品(※1)については、14:00までの注文(※2)で当日集荷 |
18,249円 |
WO81FN100DH |
なし |
0 〜 100 |
水平(指定) |
在庫品(※1)については、14:00までの注文(※2)で当日集荷 |
18,249円 |
WO81FN200D |
なし |
0 〜 200 |
水平 〜 垂直間(取付任意) |
在庫品(※1)については、14:00までの注文(※2)で当日集荷 |
16,632円 |
WO81FN300D |
なし |
0 〜 300 |
水平 〜 垂直間(取付任意) |
在庫品(※1)については、14:00までの注文(※2)で当日集荷 |
16,632円 |
WO81FN500D |
なし |
0 〜 500 |
水平 〜 垂直間(取付任意) |
在庫品(※1)については、14:00までの注文(※2)で当日集荷 |
16,632円 |
WO81FN1000D |
なし |
0 〜 1000 |
水平 〜 垂直間(取付任意) |
在庫品(※1)については、14:00までの注文(※2)で当日集荷 |
16,632円 |
WO81FN1E |
なし |
0 〜 1k |
水平 〜 垂直間(取付任意) |
在庫品(※1)については、14:00までの注文(※2)で当日集荷 |
16,632円 |
WO81FN2E |
なし |
0 〜 2k |
水平 〜 垂直間(取付任意) |
在庫品(※1)については、14:00までの注文(※2)で当日集荷 |
16,632円 |
WO81FN3E |
なし |
0 〜 3k |
水平 〜 垂直間(取付任意) |
在庫品(※1)については、14:00までの注文(※2)で当日集荷 |
16,632円 |
WO81FN5E |
なし |
0 〜 5k |
水平 〜 垂直間(取付任意) |
在庫品(※1)については、14:00までの注文(※2)で当日集荷 |
16,632円 |
WO81FN10E |
なし |
0 〜 10k |
水平 〜 垂直間(取付任意) |
在庫品(※1)については、14:00までの注文(※2)で当日集荷 |
19,404円 |
WO81FN20E |
なし |
0 〜 20k |
水平 〜 垂直間(取付任意) |
在庫品(※1)については、14:00までの注文(※2)で当日集荷 |
19,404円 |
WO81FN30E |
なし |
0 〜 30k |
水平 〜 垂直間(取付任意) |
在庫品(※1)については、14:00までの注文(※2)で当日集荷 |
19,404円 |
※2 営業日は土日祝日を除く平日となります。
扱い商品点数は業界最大級!
BBnetオンラインネットショップは、マノスター関連商品の正規代理店であり、マノスターゲージ、マノスタースイッチなどマノスター関連商品取り扱い商品点数は業界最大級となります。
納期が早い!
在庫があれば14:00までの注文で当日集荷いたします。
※受注生産品の場合は、商品により出荷までに日数を要する場合があります。
正規代理店のBBnetが取り扱いのマノスターゲージ/マノスタースイッチをご紹介します。
マノスターゲージ(空調用微差圧計)の種類について
BBnetではマノスターゲージを80種類以上、揃えています。
マノスターゲージは、ちょっとした空気圧の差を感じ取ることができる計測器です。水が高い所から低い所へ流れるように、空気は圧力の高い場所から低い場所に向かって流れる性質を持っています。たとえば室内の空気圧を廊下よりも高めれば、廊下の空気は室内に入ってくることができなくなります。逆に室内の空気圧を廊下よりも低くすることで、室内の空気が外に出ないようにすることも可能です。
この性質を利用すれば、加圧・減圧(陽圧・陰圧)によって空気の流れを制御できるのです。そして、室内や廊下の空気圧を計測し、監視・制御するための機器が、マノスターゲージになります。
マノスターゲージは、100kPa以下の圧力レンジをチェックする計測器です。
BBnetで取り扱うマノスターゲージはすべて、開発元であり製造元でもある山本電機製作所の商品です。
国内外で高く評価されている高品質・ハイスペックなマノスターゲージをご紹介します。
WO81
汎用型マノスターゲージWO81は、高性能を誇るマノスターゲージです。
高精度・耐久性を備えており、さまざまな分野で活躍します。
活躍分野
・原子力関連施設
・食品関連工場管理設備
・高層ビル空調管理設備
・病院・医療施設
・自動車製造、半導体製造ライン
・珈琲焙煎器排気圧管理
用途
・クリーンルーム室圧計測
・エアフィルタ目詰まり検出
・通風、排気装置などの風速・風量計測
原子力関連施設では、高い精度と耐久性を備えた計測器が必要不可欠です。計測器の劣化が事故に結びつく可能性もあるためです。
その点、汎用型マノスターゲージWO81は、原子力関連施設でも安心して使うことができる空調用微差圧計測機器です。
また食品関連工場管理設備や、半導体製造ラインなどは、ホコリやチリなどの流入を非常に嫌い、クリーンルームでの作業を行います。
そのため、食品工場や精密機器工場でも空調用微差圧計測機器は欠かせないものとなっているのです。
またコロナ禍で改めてその重要性が一般の人々にも認知されるようになったのが、病院や医療施設での空気圧によるクリーンルームの維持ではないでしょうか。
このように、一般の人々の生活に密接した場所でも、汎用性マノスターゲージは役立っています。
汎用性マノスターゲージW81は3種類あります。
・WO81F型…表面型
・WO81PR型…パネル角型
・WO81PC型…パネル丸型
読みやすい広角目盛りで、口金の極性変更も可能です。
置針(赤・緑)2本付き、置針(赤)1本付き、置針無しの選択が可能です。
また風量・風速計にも対応可能です。
さらに24種類のレンジに対応しています。
WO71
汎用小型マノスターゲージW071シリーズは、フラットタイプになります。このうちWO71N型・R型はマノスターゲージの中でも最も薄く、厚さは29.2mmしかありません。
回転口金を標準装備しており、表面取り付けとパネル取り付けを共通化させました。
シールが付属しており、自由にカスタマイズできます。
活躍分野
・一般工場管理設備
・集塵機負圧・空調機器差圧
・フィルタ圧損管理
・精密機器製造ライン
・ビル空調管理設備
用途
・クリーンルーム室圧計測
・エアフィルタ目詰まり検出
・通風、排気装置等の風速、風量計測
・バグフィルタ目詰まり計測
汎用小型マノスターゲージWO71シリーズは4種類あります。
・WO71N型…表面型・パネル丸型回転口金付き
・WO71R型…パネル角型回転口金付き
・WO71FS型…表面型VT口金・置針(赤)付き)
・WO71PS型…パネル角型VT口金・置針(赤)付き)
汎用小型マノスターゲージWO71FS型・PS型は、小型・低コストタイプで、置針赤1本を標準装備しています。
圧力レンジは13種類からセレクトできます。
汎用性マノスターゲージWO81と比較すると、かなりシンプルなことが分かります。
FR51A
パネル用小型マノスターゲージFR51Aシリーズは、これまでご紹介してきた汎用マノスターゲージWO81、汎用小型マノスターゲージWO71とはまったく違った形状です。
パネル用の省スペースエッジワイズ型です。
活躍分野
・半導体製造装置部品
・一般工場管理設備
・集塵機負圧・空調機器差圧
・フィルタ圧損管理
・精密機器製造ライン
用途
・クリーンルーム室圧計測
・エアフィルタ目詰まり検出
・通風、排気装置等の風速、風量計測
・バグフィルタ目詰まり計測
・室内装置内圧計測
パネル用の小型マノスターゲージFR51Aシリーズは、主に機器に組み込んで使用します。
配管口金はビニル管・ゴム管専用となります。
目盛りはヨコ型とタテ型からセレクトできます。また圧力レンジは11種類です。
パネル用小型マノスターゲージFR51Aシリーズは、3種類あります。
・FR51AHV…横目盛型
・FR51AVV…縦目盛型
・FR51ACV…色分横目盛型
横目盛り型のみ、色分けタイプがあります。
マノスターゲージは3シリーズがそれぞれ3~4種類あり、さらに圧力レンジにも段階があるため、品ぞろえは多くなっています。
マノスターゲージ(空調用微差圧計)の種類について
BBnetでは、マノスターゲージに関する製品を幅広く取り揃えています。
マノスターゲージを購入する際は、ご検討ください。
マノスタースイッチ
マノスタースイッチは、差圧(圧力)を利用して電気接点を作動させるアイテムです。
現在はMS99シリーズを取り扱っています。
口金交換型のC型と、口金一体型のV型に分かれます。
多条ネジを採用することで、設定範囲を広げることに成功しました。
また接点の共通化を図り、これまで必要だった微小負荷と一般負荷の指定をする必要が無くなりました。
口金交換型のC型は、口金を交換することでさまざまな配管との接続が可能です。
また定格電圧30V
DC以下仕様のEC指令(CEマーキング)適合品もそろえています。
活躍分野
・半導体製造装置部品
・集塵機負圧、空調機器差圧
・フィルタ圧損管理
・精密機械製造ライン
・一般工場管理設備
用途
・クリーンルーム室圧計測
・エアフィルタ目詰まり検出
・通風、排気装置等の風速、風量計測
・バグフィルタの目詰まり計測
・室内装置内圧計測
マノスターデジタルセンサは、圧力の変化量を電気信号に変え、伝送して表示するアイテムです。
QDP33
業界でも最小クラスで視認性に優れ、30mm角のキューブ型で見た目もスタイリッシュです。
コネクタ接続タイプで、UL規格、EC指令(CEマーキング)適合品になります。
山本電機製作所開発の静電容量型センサーを内蔵し、圧力レンジはマイナスまで含めた16種類です。
クリーンルームや隔離室の負圧のほか、陰圧室の室圧監視におすすめです。
EMD8A
コネクタ接続タイプで、UL規格、EC指令(CEマーキング)適合品です。
24×48の長方形タイプで、圧力レンジはマイナスを含めた14種類です。
装置への組み込みやすさが強化され、表示の他比較出力やアナログ出力も可能になります。
やはりクリーンルームや隔離室の負圧、陰圧室の室圧監視に使用されます。
マノスターゲージ専用の口金やピトー管、管路部品など、マノスターゲージやマノスタースイッチ、マノスターデジタルセンサを活用するうえで必要とあるアクセサリ類もそろっています。
まとめてお買い求めになると良いでしょう。
マノスターゲージとは?
今回ご紹介したマノスターゲージは、空調用微差圧計とも呼ばれています。
ここでマノスターゲージがどのようなアイテムなのかを詳しく解説します。
マノスターゲージは山本電機製作所が開発した空調用微差圧計
マノスターゲージは、山本電機製作所が開発した空調用微差圧計です。
山本電機製作所が1961年にその原型を開発、現在に至るまで空調用微差圧計としてトップシェアを誇ります。
マノスターゲージという名前は、実をいうと山本電機製作所が製品につけた商品名なのです。
山本電機製作所の空調用微差圧計のシェアがあまりにも大きかったため、マノスターゲージという商品名が、空調用微差圧計の代名詞となりました。
山本電機製作所ではたゆまぬ研究と改良を続け、現在でも機器の進化に合わせたハイスペックなマノスターゲージを世に送り出し続けています。
そのパフォーマンスの高さは世界的にも知られ、使用されています。
マノスター(MANOSTAR)は山本電機製作所のオリジナルブランド名。
マノメーターが正式な英語名ですが、その分野でのスターを目指すという意味でマノスターと名付けられました。
その名のとおり、マノメーター界のスターとして、唯一不動の北極星のように君臨する存在となっています。
ブルーとエメラルドグリーンの楕円形を重ねた爽やかなロゴマークは、ブルーが「地球」「信頼性」を、グリーンが「環境」「自然」「品質」「調和」を表しています。
下から上に向かって大きくなる楕円は、絆や飛躍のほか、圧力を加えて計測するイメージを表現しているそうです。
空調用微差圧計とはどんなアイテム?
空調用微差圧計(マノスターゲージ)とは、どのようなアイテムなのかをご紹介します。
マノスターゲージは、空調用微差圧計という正式名称があるように、空調管理や室内圧力監視など、幅広く活用されている計器のひとつです。
微差圧という言葉は工業で使用されますが、どこからどこまでが微差圧かは明確に定められていません。
山本電機製作所のマノスターゲージでは、「1000Pa以下の差圧」を微差圧とし、「1000Pa以下の差圧を計測できる計測器」を空調用微差圧計としています。
一般的には、計量法で定められた圧力基準器から見て、100kPa以下の圧力レンジを空調用微差圧計としています。
マノスターゲージの生みの親、山本電機製作所とは
マノスターゲージを開発した山本電機製作所は、空調用微差圧計やシステム制御に関する製品で、業界でトップを走る企業です。
日本はもちろん、海外での人気も高く、信頼を得ています。
特にマノスターゲージは国内シェアトップを誇りますが、その元祖ともいえる国産1号機の空調用微差圧計を開発したのは現在から60年も前、1961年のことでした。
当時は外国製計測器しか存在せず、しかもそれらは大変高価でした。
山本電機製作所は、国産の空調用微差圧計を開発することで、手に入りやすい価格かつ非常に精度の高い計測器を日本国内に広めることに成功したのです。
山本電機製作所のマノスターゲージ開発と製作の成功は、現在に至るまで日本の空調や製造業を縁の下から支え続けています。
近年ではその高い技術を応用し、他社との多方面にわたる共同開発事業にも取り組んでいます。
BBnetでも人気の高い、信頼できる製品を手掛ける企業のひとつです。
「差圧計」「微差圧計」について
ここで基本に立ち戻り、差圧計と微差圧計について詳しく解説していきます。
差圧計
差圧計とは、2つの異なった圧力を受けて測定し、それぞれの圧力差(差圧)を表示させるための装置です。
差圧計で圧力を計測するものは、気体や液体です。
2つの圧力差を計測するだけでなく、測定した圧力差をさまざまな単位に置き換えることで、いろいろな分野で役立ちます。
液面位計測計測(レベル計測)をはじめ、パイプラインの内部の液体や気体の流量計測などに活用されています。
差圧計の役割は圧力差(差圧)の計測と表示ですが、接点出力機能を持った差圧スイッチと呼ばれる製品もあります。
微差圧計
差圧計の一種ですが、非常に低い差圧の測定に使用されます。 差圧計で測定する圧力には、圧力計レンジと呼ばれる指標があります。
圧力計レンジとは、圧力計がもっている測定範囲のことです。
微差圧計は差圧計で測れない低い差圧にも反応できるため、圧力損失による差圧などを検出することに優れています。
そのため空調用のエアフィルター検査などに活用されています。
微差圧を測定、表示するほか、流量計や微圧計として使用するケースもあります。
「差圧スイッチ」「微差圧スイッチ」について
差圧計・微差圧計とよく似た差圧スイッチ・微差圧スイッチについても詳しく解説します。
差圧スイッチ
差圧スイッチとは、2つの異なる圧力を計測し、圧力差を測定する機能に加えて、あらかじめ設定しておいた圧力差(差圧)になった時に、接点信号を出力する機能を搭載した機器です。
汎用性が高く、さまざまな分野、用途で使用される装置で、差圧制御を行います。
差圧スイッチで測定できるものは、気体か液体です。
本質安全防爆構造を持つものもあります。
微差圧スイッチ
微差圧スイッチは、差圧スイッチと基本的には同じ働きをする装置です。
差圧スイッチでは測定できないわずかな差圧を測定して反応する点が異なります。
微差圧スイッチは、非常に低い圧力差でも測定、接点信号として出力できます。
使用される場所としては、一般的なビル空調のフィルターをはじめ、空調系や集塵機のフィルターの目詰まり検出で活躍しています。
さらに乾燥炉や産業用燃焼機器の給排気風量検出などにも活用されています。
用途の微差圧制御に最適なスイッチで、空気や腐食性のない気体の測定に適しています。
クリーンルームや隔離室などの陰圧監視にも使用できます。 本質安全防爆構造を持つものもあります。
本質安全防爆構造とは
差圧スイッチや微差圧スイッチなどに採用される構造です。
本質安全防爆構造とは、通常の使用はもちろん、事故が起きた際に電気による火花や高熱が発生して、爆発性ガスに点火する恐れのないものを指します。
差圧スイッチや微差圧スイッチを使用する場所は、さまざまな気体や粉じんなどが存在することもあるため、差圧スイッチ類には電気火花や高熱を発するものは使用できません。
本質安全防爆構造は、危険な火災、爆発のきっかけとなる火花や高熱が発生しないことを、公的機関によって確認されています。
差圧計の使い方
二つの場所の圧力差を計測・表示する差圧計は、さまざまな場所で使用されています。
正圧、負圧、差圧を測る差圧計は、空気やクリーンルームの清浄な空気、不活性ガス、非腐食性ガスなどの測定に使用されます。
差圧計は以下のような場所で使用されます。
・クリーンルームの差圧測定
・エアフィルターの目詰まりチェック
・空調の静圧・差圧測定
・アスベスト解体作業現場の負圧(室内の空気圧が外気より低い状態。外部からの空気は室内に入るが、室内の空気は外部に漏れない)モニター
微差圧計・微差圧スイッチは、空調や換気設備に関わるところで多く使用されます。
微差圧計・微差圧スイッチの役割
微差圧計や微差圧スイッチを上手に利用するために、利用例をピックアップしました。
①静圧計測
②圧力損失計測
①静圧計測
静圧(PS)とは、風船や浮き輪のように、空気が静止した状態で周囲を押す力のことです。
微差圧計はごくわずかな気体の圧力差を計測することができます。
そこで、圧力を計測したい配管に高圧側を接続し、低圧側は配管に接続せずに開放しておくことで、ゲージ圧が計測できます。
ゲージ圧とは大気圧を基準とする圧力のことです。
大気圧は約101.3 kpaですが、ゲージ圧では大気圧を0 kpaとして考え、他の圧力を計測、表示します。
微差圧計の片側を配管に接続し、片側を開放することで、配管内の圧力と大気圧を比較することになります。
大気圧と配管内の気圧を比較できるため、結果としてゲージ圧が計測できるのです。
一般的な微圧計では、測定範囲の下限は1kPa(1000Pa)程度のものがほとんどです。
微差圧計では、多くが50Pa~1000Paの圧力計レンジを持っています。
微圧計という圧力計も存在しますが、微差圧計を活用することでより小さなゲージ圧が測定可能になります。
使用例
クリーンルームでの使用
クリーンルームでは、室内の気圧を高めて、廊下との気圧差を作り出しています。
水は高いところから低い所へ流れますが、空気は気圧が高い方から低い方へ流れます。
クリーンルーム内は室外よりも気圧を高くすることで、気圧の低い外部からの空気流入を防いでいるのです。
しかし、クリーンルーム内と外の気圧差は非常に小さいため、一般的な差圧計や圧力計で管理することは困難です。
そこで微差圧計が役立ちます。
微差圧計の片側を室内へ配管、片側を室外に配管することで、わずかなゲージ圧でも計測できます。 さらに微差圧スイッチを設置することで、差圧をモニターしながら制御もできるようになります。
②圧力損失計測
圧力損失の計測は、フィルターの目詰まりなどをチェックするために利用します。
フィルターの前後に配管することで、フィルターの前後の差圧を計測できます。
もしもきれいなフィルターであれば、フィルターを通る前の空気と通った後の空気に差圧はありません。
しかし目詰まりの起きているフィルターでは、前後に差圧が生まれます。
フィルターにある程度ホコリやチリがつくことは避けられないため、差圧がどれくらいになったらフィルターを交換したり、洗浄したりすると良いでしょう。
マノスターゲージは高精度空調用微差圧計測機器
マノスターゲージは高精度の空調用微差圧計測機器です。 豊富なラインナップで、読みやすい広角目盛(指針回転角270°)が特徴です。
置針選択可能で、任意の位置に設定できる便利な仕様です。
指針ブレを防ぐバンドリンク機構を採用しています。
高性能シリコーンゴムダイヤフラムを採用しており、ヒステリシスを小さくすることに成功しました。
また異常高圧突入時も影響を受けにくいよう、独自の機構を搭載しています。
人気の高いWO81シリーズ
高精度微差圧計WO81シリーズは、豊富なラインナップを誇り、人気の高い製品です。
外形はF形(表面形)、PC形(パネル丸形)、PR(パネル角形)の3種類、置針は1本、2本など3種類、圧力レンジは50Pa~100kPa、±50Pa~±3kPaの24種類からセレクトできあす。
口金部分は極性変更可能で、チューブを交差させることなく配管できます。
使用できるのは、空気と非腐食性ガスです。
主な利用施設・用途
・原子力関連施設
・食品関連工場管理設備
・珈琲焙煎器排気圧管理
・高層ビル空調管理設備
・通風・排気装置等の風量・風速計測
・病院・医療施設
・エアフィルター目詰まり検出
・自動車製造・半導体製造ライン
・クリーンルーム室圧計測
その他
マノスターゲージの利用用途は?
マノスターゲージの利用用途について解説していきます。どのような場面で使用されるのか、自身の職場に合っているのかを改めて確認してみてください。
室内圧力の監視や警報発信ができる
マノスターゲージは、汚れた空気を室内に入れない、室外へ出さないようにするために使用します。
例えば、医療や食品産業で清潔に保つ必要があるクリーンルームの場合、汚れた空気が室内に入らないように圧力を高めます。
汚染された空気が発生する原子力関連の施設では、圧力を低くすることで室外に出さないようにできます。
また、微差圧スイッチを使用することで、微差圧計での圧力監視だけでなく、警報発信や制御もできます。
エアフィルター目詰まり検出
エアフィルターに目詰まりが起こると空気の流量が低下し圧力が上がる仕組みになっており、ビルや病院、工場などできれいな空気を搬送するために使用します。
また、圧力の上がりを監視することでフィルターの交換も行えます。自動式エアフィルターの場合、微差圧スイッチの信号によりフィルター巻取モーターを回転させ、新しいフィルターを供給することもできます。
バグフィルター目詰まり計測
集塵をろ過を役割としているバグフィルターの目詰まりを計測する際にもマノスターゲージを使用します。目詰まりをしてしまうと、空気の流れが悪くなり、さらに風量を高める必要があります。風量を高めることにより、通常よりも多くのエネルギーコストがかかり、効率的に運転することが難しくなってしまいます。
マノスターゲージを使用することで目詰まりの計測ができるため、払い落としや交換のタイミングがわかりやすくなり、効率よく運転できます。
室内装置内圧計測
適切なエアバランスや室圧を保つために空気の流れをマノスターゲージを使用して確認します。エアバランスや室圧コントロールができていないと、環境が悪くなってしまったり作業効率が落ちてしまいます。
例えば食品事業者の場合、飛来虫などの侵入やホコリなどの異物混入などを対策するために陽圧にするのが一般的です。反対に食品の臭気を盛れないようにする場合は、陰圧にします。適切な室圧は部屋や建物、作業場によって用途がことなりますので、自身の職場にはなにが必要なのかをしっかりと明確にしてマノスターゲージを使用しましょう。
液面計
タンク内に管を通して管の先端から空気を放出し、液面計としてマノスターゲージが活躍します。管の圧力は(液面高さ×液体の比重)となっており、液体の比重がわかれば液面の高さを調べられます。スラリーや腐食性液体などの粘性液体にもお手軽に使用できます。
マノスターゲージの利用用途について解説していきました。室圧の測定や目詰まりの計測など、職場の環境を改善するために必要です。また、微差圧スイッチと併用することで室内圧力の警告や制御も行ってくれるため、非常に便利となっています。
マノスターゲージに注意点があるのか購入する前に知っておきたいですよね。次は、取り付け方や使用する際の注意点をご紹介します。
マノスターゲージを使用する際の注意点
マノスターゲージの注意点は主に以下のものが挙げられます。購入を検討している方は、事前に目を通しておきましょう。
マノスターゲージには測定範囲がある
マノスターゲージごとに測定範囲が異なりますので、注意が必要です。
まず、圧力の単位が「Pa」か「kPa」であるかを確認します。例えば、測定範囲が「0〜30kPa」の場合は「30kPa」まで測定可能なマノスターゲージということがわかります。
ですが、「300Pa」の圧力を測定するにはレンジが大きいため、正しく測定することができません。
そのため、測定する圧力に合わせて適切なレンジのマノスターゲージを使用することが大切です。
赤と青の口の違いについて
マノスターゲージはゴムのチューブを付けて圧力の測定を行いますが、付ける口には赤と青があります。チューブを付け間違えてしまうと測定できませんので、注意が必要です。
具体的な計測方法の例を下記にまとめましたので、どのように付けるのか見てみましょう。
プラス圧計測 |
高圧測定口金(赤)は配管、低圧測定口金(青)は大気開放 |
マイナス圧計測 |
低圧測定口金(青)は配管、高圧測定口金(赤)は大気開放 |
差圧計測 |
高圧測定口金(赤)は圧力が高い方 低圧測定口金(青)は圧力が低い方 |
取り付ける場所にも注意が必要
正しく計測が行えるように、マノスターゲージを取り付ける場所をしっかり選ぶことが大切です。正しく計測できないだけでなく、故障してしまう可能性もありますので注意しましょう。
取り付けに適切な場所は以下の条件に当てはまる場所です。
・振動の少ない場所
・直射日光の当たらない場所
・湿気・粉塵の少ない場所
・水・油などがかからない場所
・直接風が当たらない場所
測定範囲やチューブの付け方など、マノスターゲージを使用する際に注意点があります。上記のことをしっかりと確認して、快適な職場作りをしてみてください。
マノスターゲージの実際の使用方法についても知っておきたいですよね。差圧計測と流速測定の仕方をご紹介します。
マノスターゲージの使用方法をご紹介!
マノスターゲージの使用方法について確認してみましょう。
差圧測定
差圧計測では、フィルターの目詰まりを確認できます。
具体的な例を出しますと、フィルターの通過前が1.5kPa、フィルターの通過後は2.0kPaとします。この差圧は、0.5kPaです。
このフィルターが目詰まりした場合は、次のようになります。
フィルターの通過前が1.5kPa、フィルターの通過後は6.5kPaとします。この場合、差圧は5.0kPaになります。
目詰まりが起きると差圧が上昇してしまいますので、目詰まりの状況を監視することが可能です。
流速測定
動圧測定
まず始めにピトー管には「T(全圧)」や「S(静圧)」というマークがあります。
動圧を測定する場合、廃ガスを受ける方に「T(全圧)」を向けるようにすると、マノスターゲージに動圧の値が出ます。
静圧測定
静圧を測定する場合は、廃ガスを受けないようにピトー管を反転させます。マノスターゲージにつながってるゴムチューブを片方だけ外し、静圧だけつないだ状態にします。そのときにマノスターゲージに出る値が静圧になります。
以上がマノスターゲージの使用方法になります。差圧測定でフィルターの目詰まりの管理や、ピトー管とつなげて動圧や静圧の測定が簡単に行えますので、ぜひ導入を考えている方はマノスターゲージを購入してみてはいかがでしょうか。
マノスターゲージと一緒に使用されているピトー管についても知りたいですよね。動圧や静圧を測定できる以外にも持ち運びがしやすいことや省エネにつながるなどのメリットがあります。ピトー管について知ってみましょう。
マノスターゲージとつなげて使用されるピトー管とは?
マノスターゲージとつなげて使用されるピトー管とは、流速や風量を求める際に重要な機器です。
ピトー管は2つに分かれており、場所によって動圧や静圧を調べられます。持ち運びも可能ですので、測定したい箇所を簡単に測れます。
ピトー管についてご紹介していきました。そのほかにも、ピトー管を活用した測定は省エネにもつながります。マノスターゲージを購入する際は、ピトー管も一緒に検討してみてはいかがでしょうか。
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