調理室用のグリースフィルター(グリスフィルタ)とは?役割やメリットについてBBnetがご紹介!
条例で取り付ける必要があるグリースフィルター(グリスフィルタ)ですが、なぜ取り付けが必要なのか、またどのような効果があるのか気になると思います。
そんな方のために今回は、基本情報からメリットや定期的な清掃の必要性などグリースフィルター(グリスフィルタ)について解説していきます。そのほかにも、グリースフィルター(グリスフィルタ)を取り扱うメーカーについてご紹介していますので、これから購入を考えている方は、ぜひ参考にしていただければと思います。
グリースフィルター(グリスフィルタ)の役割は?
グリースフィルター(グリスフィルタ)とは、調理した時に出る煙や水蒸気などに含まれる油脂分が排気ダクトに流入する前に分離させる天蓋内部に取り付ける調理室設備です。
油を含んだ煙がそのままダクトに入ると、ダクト内に油が付着してしまい火災のリスクが高まります。
そのため、条例で煙や水蒸気に含まれる油を除去できる調理室設備の取り付けが必要です。
グリースフィルター(グリスフィルタ)は、油を含む煙や水蒸気を分離させてダクト内に油が付着してしまうことを防いでくれる調理室施設となっています。火災のリスクを軽減してくれるため、条例でも取り付ける必要があるようです。
火災のリスクを減少させるだけでなく、その他にもどのようなメリットがあるのか気になると思います。なので、次はグリースフィルター(グリスフィルタ)のメリットについて解説していきます。
グリースフィルター(グリスフィルタ)のメリット
グリースフィルター(グリスフィルタ)のメリットには、以下のものが挙げられます。
温度の上昇を抑えて清潔に保てる
通気性が良いため、調理室を清潔に保てることや温度上昇を抑えるなど、店内の環境を改善できます。環境が改善されることによって快適に作業を行えるので、従業員の効率が上がります。
風切音が低減され、オーダーが聞き取りやすくなる
風切音とは、空気の流れによって発生する騒音です。ファンが回っていることが多い調理室でも発生することもあるため、オーダーが聞き取れないこともあると思います。
しかし、グリースフィルター(グリスフィルタ)なら風切音が小さくなるため、近くまでオーダーを聞きに行く必要がありません。
火災のリスクを減らす安全性だけでなく、環境の改善や便利性というメリットがあるのはうれしいですよね。環境改善をしたいという方は、ぜひグリースフィルター(グリスフィルタ)の導入を考えてみてはいかがでしょうか。
メリットで少し出てきた「清掃」について知りたいという方もいるのではないでしょうか。そんな方のためにグリースフィルター(グリスフィルタ)の清掃についてまとめてみましたので、購入する前に知っておきましょう。
グリースフィルター(グリスフィルタ)の清掃は必要?
グリースフィルター(グリスフィルタ)の清掃は必要なのでしょうか。また、清掃しないとどのようになってしまうのか知っておきたいですよね。ここでは、グリースフィルター(グリスフィルタ)の清掃について解説していきます。どれも重要な部分となりますので、ぜひ最後まで見てみてください。
グリースフィルター(グリスフィルタ)の清掃は必要不可欠!
グリースフィルター(グリスフィルタ)の清掃は必ず行わなければなりません。清掃を行わないと以下のようなことが起こってしまう可能性があります。
火災の危険性
グリースフィルター(グリスフィルタ)をそのまま放置していると、たまった油が固まってしまい汚れが落ちにくくなってしまいます。固まった油にも火災のリスクがあるため、安全な状態で作業をすることができなくなります。命に関わる危険性がありますので、たまった油汚れは定期的に取り除くことが必要です。
害虫や細菌の温床になる
固まった油汚れがさらに腐敗することで細菌の温床となり、害虫が繁殖できる環境になってしまいます。清潔に保たなければならない場所であるため、害虫の対策はしっかりとしておかなければなりません。特に、繁殖力が高く温度が高くても快適に過ごせるゴキブリは、特に注意しておく必要があります。
通気性が悪くなり、調理室の温度が上昇してしまう
油汚れによって空気の循環が悪くなってしまい、調理室の温度が上昇することがあります。グリースフィルター(グリスフィルタ)のメリットであった温度の上昇を抑える効果とは反対になってしまうため、従業員の作業効率が落ちてしまいます。温度も快適に作業するために必要なのでしっかりと清掃しましょう。
店内に油が飛散してしまいべた付いてしまう
グリースフィルター(グリスフィルタ)の管理を怠ってしまうと、たまった油が飛散してしまう可能性があります。調理室だけでなく、客席にも飛散する可能性があるため、しっかりとお手入れを欠かさないようにしなければなりません。不衛生な環境は、お客様も従業員も不快な思いをしてしまうので、お店にとっても存続に関わります。
グリースフィルター(グリスフィルタ)の清掃の仕方
必ず清掃を行わなければならないグリースフィルター(グリスフィルタ)ですが、どのように行えばいいのでしょうか。清掃の仕方についてまとめましたので、これから購入を考えている方は事前に確認しておきましょう。
グリースフィルター(グリスフィルタ)のたまった油汚れを拭き取ります。この時、ステンレス製品が多いため、固いスポンジやたわしで擦ってしまうと傷になってしまう可能性があります。なので、柔らかいスポンジやタオルなどの布で優しく油汚れを拭き取りましょう。
取り外し可能な部分には、40度くらいのお湯と油汚れ用洗剤を入れて希釈液を作り、取り外してつけおきをします。汚れがひどい場合は、つけおきした後に柔らかいスポンジや布で拭き取って油汚れを落としましょう。
また、凹凸や四隅などは掃除がしづらいので汚れが落ちにくく、油が凝固してしまいます。凝固した油は拭き取るだけでは落ちないため、つけおきをして油を溶かす必要があります。つけおきできない箇所は業者に依頼することもできるので、汚れが落ちない場合は1度相談してみることをおすすめします。
グリースフィルター(グリスフィルタ)の清掃の頻度について
フィルターの清掃頻度は1カ月に1度のペースを目安に行いましょう。ですが、油の使用頻度が多く、油煙の発生が多いときもあると思います。その際は、使用後にお手入れをしたり、1週間1度のペースに縮めて清掃を行いたりしていつもより、お手入れを欠かさないようにしましょう。
グリースフィルター(グリスフィルタ)の清掃について解説していきました。油の分離をしてくれますが、処分してくれるわけではありません。油汚れが蓄積すると、害虫が繁殖しやすくなり、油が飛散する不衛生な環境が生まれてしまいます。ですので、しっかりと清掃を行って清潔な環境を作ることを心がけましょう。
グリースフィルター(グリスフィルタ)の情報はおおかた網羅でき、どこのメーカーの製品を購入しようか迷っているのではないでしょうか。そんな方のためにメーカーについてご説明いたします。2つご紹介していますので、2つのグリースフィルター(グリスフィルタ)の特徴を比べて自身に合ったものを選んでみてください。
グリースフィルター(グリスフィルタ)のメーカーはどこがいい?
グリースフィルター(グリスフィルタ)の主力メーカーには、「クラコ」と「ホーコス」の2メーカーがあります。各メーカーが取り扱っているグリースフィルター(グリスフィルタ)を2種類ずつご紹介していきます。どちらも火災予防条例およびグリス除去装置に関する技術基準に適合している認定品となっていますので、安心して使用できますよ。ご自身が気に入った性能のグリースフィルター(グリスフィルタ)を探してみてください。
クラコのグリスフィルタ
クラコのグリスフィルタには、「ダブルチェックLLタイプ」と「ダブルチェックDCタイプ」があります。それぞれの商品の特徴を見てみましょう。
ダブルチェックLLタイプ
【クラコ】両面単体型グリスフィルタ ダブルチェックLL型 LL-25
【クラコ】両面3連体型グリスフィルタ ダブルチェックLL型 LL-253
ダブルチェックLLタイプは、消費電力が5%~30%軽減され、低騒音化に期待できるグリスフィルタです。フィルターとチャンバーはステンレス製ですので、錆に強くなっています。独自のフィルタ羽根形状が、静圧を低くしながらグリス除去率80%となっていて、高い性能を誇ります。
ダブルチェックDCタイプ
【クラコ】両面単体型グリスフィルタ ダブルチェック DC-25
【クラコ】両面単体型グリスフィルタ ダブルチェック DC-30
【クラコ】両面3連体型グリスフィルタ ダブルチェック DC-253
グリス除去率を約80%アップさせたダブルチェックDCタイプは、特殊な構造のチェックプレートを組み合わせたステンレス製のグリスフィルタです。負圧室を設けて長時間連続使用ができるように設計されています。目詰まりもしづらいため、安定して油を除去できます。フィルター部分の清掃も分解可能ですので、清掃も簡単に行えます。
ホーコスのグリースフィルター
ホーコスからご紹介するグリースフィルターは、「高風量型Vフィルター」と「低圧損Vフィルター」です。それぞれの特徴について見てみてください。
高風量型Vフィルター
【ホーコス】ステンレス製業務用厨房用グリースフィルター(高風量Vフィルター)片面3連式 FSVH3-525S
【ホーコス】ステンレス製業務用厨房用グリースフィルター(高風量Vフィルター)片面3連式 FSVH3-550S
【ホーコス】ステンレス製業務用厨房用グリースフィルター(高風量Vフィルター)片面3連式 FSVH3-540S
高風量型Vフィルターは、V字の折り返し部分で油脂分を効率良く分離するグリースフィルターです。高風量型の導入時にかかるお金が削減されているため、お財布にも優しい商品となっています。また、幅を取らないダウンサイジングという特徴もあるため、自身の調理室に合ったものを選ぶことができます。
低圧損Vフィルター
【ホーコス】ステンレス製業務用厨房用グリースフィルター(低圧損Vフィルター)片面2連式 FSVL2-530S
【ホーコス】ステンレス製業務用厨房用グリースフィルター(低圧損Vフィルター)両面3連式 FSVL3-550W
【ホーコス】ステンレス製業務用厨房用グリースフィルター(低圧損Vフィルター)片面1連式 FSVL1-530S
低圧損Vフィルターは省エネルギーや高い除去性能を持った低圧損型のグリースフィルターです。従来のものよりも圧力損失が1/4まで減少しているので、エネルギーの損失を抑えることができます。また、振動や騒音の軽減が可能なため、オーダーなどの指示が聞き取りやすく従業員にもうれしい設計となっています。
グリースフィルターは長く使えるものを選びたいですよね。上記のグリースフィルターはどれも高性能なものとなっていますので、ご自身に合った製品を選んでみてください。
安全に作業するためにはグリースフィルター(グリスフィルタ)が必須!
今回ご紹介したグリースフィルター(グリスフィルタ)は、従業員やお客様が安心できる環境作りができる調理室用設備です。火災のリスクを減少させるだけでなく、快適に作業を行うことができたり、調理室を清潔に保てたりなどのメリットがあります。
しかし、導入したから大丈夫というわけではありません。清掃を行う必要があり、怠ってしまうと逆効果になってしまいます。そのため、いつも効果を発揮できるようにしっかりと清掃を行うことが大切です。
グリースフィルター(グリスフィルタ)の購入を検討している方はBBnetにお任せください。さまざまなグリースフィルター(グリスフィルタ)を取り扱っているので、ご自身に合ったものが見つかるかもしれません。