非引火性・不凍液の伝熱媒体【ナイブライン】はBBnetで
ナイブラインは、品質の高いエチレングリコールやプロピレングリコールを主成分とした伝熱媒体の一種です。
防錆剤や防腐剤が添付されており、設備に配慮し人体にも影響が少ない物質として開発され、さまざまな分野で活躍しています。
空調設備をはじめ、わたしたちの暮らしのさまざまなシーンで、快適な生活を支えるナイブラインは、優れた低温熱媒体として高く評価されています。 今回は、BBnetでも人気の高い、ナイブラインについてご紹介します。
ナイブラインの特徴
ナイブラインは、日曹油化工業株式会社(日本曹達株式会社)が1964年に開発した低温熱媒体です。
設備の防錆・防食性に配慮したエチレングリコールやプロピレングリコールなどを主成分とし各種金属への防錆防腐機能を持たせた伝熱媒体です。
プロピレングリコール系は人体に影響が少ない物質として幅広い分野で活用されてきました。
ナイブラインはロングセラー
開発されてから60年近い年月が経過している、ロングセラー商品です。 Z1は化学工場・ビル空調等で多くの実績があります。
NFPは、プロピレングリコールを主成分とし防錆防腐剤も含めて食品添加物公定管理書記載物質のみで構成されており、人にも設備にも優しい伝熱媒体として、食品工場や一般ビルの空調、食例倉庫、床暖房、化学工場など、高い安全性やクリーン度合を必要とする場所で使用されており、高い評価を得ております。
活躍する分野の広さと安全性、高い品質が、さまざまなシーンで高く評価される伝熱媒体です。 ナイブラインZ-1型は青色、NFP型はピンク色が特徴です。
ナイブラインの製品特性とメリット
ナイブラインはエチレングリコールを主成分とするZ1とプロピレングリコールを主成分とするNFPがメイングレードで、温度帯や使用用途に合わせて別グレードのラインナップがあります。
ナイブラインは主成分であるエチレングリコール・プロピレングリコール単体と比較すると、各種金属に対する耐食性、防蝕性に優れています。これはナイブラインに添加剤等の薬剤が配合されているためです。
非引火性で引火点がないため、安全性に優れており、消防法上の危険物に属さないので運搬や保管に特殊な条件は必要ありません。また濃度調整が非常に簡単で特殊な溶剤などは必要なく上水道水で濃度調整可能です。適正な濃度に薄める作業は非常に簡単なので危険な作業などは必要ありません。
PRTR制度の対象外であり、ヒトの健康はもちろん、環境への配慮もされています。
PRTR制度
ヒトの健康や生態系、環境に有害である恐れのある化学物質が、取り扱う工場や企業から地球環境(大気・土壌・水)の中へ排出される量、そして工場や企業の外へ廃棄物に含まれた状態で出ていく量を、管理するための制度です。
工場や企業などの事業者は、危険性のある化学物質の排出量を国に届け出、国(経済産業省)は届けだされたデータを集計し、公表します。
グリコール系ブラインのデメリット
メリットが非常に多いナイブラインですが、デメリットもあります。 グリコール系ブラインであるナイブラインは超低温下では粘度が高くなります。‐20℃を超えた範囲からポンプ等機器メーカーに確認が必要です。
ナイブラインの主な用途
ナイブラインがどのようなシーンで使用されているのかをご紹介します。
ナイブラインが活躍する場
ナイブラインは、非常にさまざまな場所で、冷却用の不凍液として使用されています。 ごく一部ですが、使用されているシーンをピックアップしました。
・化学、食品、機械工場、冷凍倉庫など、一般冷却設備用不凍液
・アイススケート場の冷却設備用不凍液
・地域冷暖房用不凍液
・寒冷地向けセントラルヒーティング用不凍液
・地中熱利用システム用不凍液
・フリーズドライ(凍結乾燥装置)用不凍液
・低温恒温槽用不凍液
・霜取用不凍液、融氷液
・冷却塔用不凍液
・ロードヒーティングなどに使用される不凍液 など
化学分野だけでなく、食品や冷暖房、アイススケートなどさまざまな分野で活躍していることがわかります。
ナイブラインの使用方法について
ナイブラインは通常は原液品での販売となります。使用温度に併せて濃度調整しての使用を推奨しております。推奨濃度は凍結点から―10℃下げた濃度となります。
ナイブラインの特性を長期にわたって維持するために35(一部40wt%~)~100wt%の範囲内の濃度でご使用になることをおすすめいたします。
35wt%未満(一部40wt%未満)でご使用の場合は、代理店までご相談ください。ナイブラインの希釈に必要な溶剤は「水道水」です。
特殊な溶剤は必要ないため、コストパフォーマンスの面でもおすすめです。
ナイブラインを希釈する場合には、便利なナイブライン濃度計の使用がおすすめです。 ナイブライン濃度計もBBnetで取り扱っています。
ナイブラインの主成分
ナイブラインの主成分について、改めて見てみましょう。
Z-1型エチレングリコール
NFP型プロピレングリコール
エチレングリコールは、2価アルコールで、溶媒や合成原料、不凍液などに広く使用されています。水との混和性に優れています。
エチレングリコール自体には発火性がありますが、ナイブラインはエチレングリコール・添加剤・水で構成されている混合物であるため、発火点・引火点を持たず、安全です。
プロピレングリコールもグリコールの一種で、プロパン-1,2-ジオールを指します。
二価アルコールで溶剤や保存剤、湿潤剤などさまざまな用途に使用されます。食品や医薬品への利用もある物質で安全性が高いです。
伝熱媒体としての性能を維持するためには、定期的な品質管理が必要です。
・エチレングリコール単体に比べ金属に対する耐食性に優れる
・エチルアルコールに比べ取扱いが簡単
・濃度調整が容易
・引火点がない
・PRTR法の対象外
ナイブラインZ-1型の主成分はエチレングリコール、NFP型はプロピレングリコールです。
主成分がナイブラインZ‐1型(エチレングリコール)、NFP型はプロピレングリコールでPRTRの対象にはなりません。
ナイブライン®NFP型は安全性を高めた伝熱媒体ですが、プロピレングリコールが主成分となり、成分組成が違いますのでZ1と比べ粘度等物性値も違ってきます。弊社では通常はZ-1型をお薦めしています。
ナイブラインは基本的に安全性の高い物質ですが、SDSがついてきます。
MSDSは化学物質等安全データシートのことで、有害性のある物質の情報が記載されています。ナイブラインの原料であるエチレングリコールは、低温ではほぼ揮発しませんが、加熱するとわずかな蒸気を発生します。
密閉空間で蒸気を大量に吸い込んだり、液状のまま大量に飲んだりすると危険で、蒸気などは毒物指定されているため、SDSが付属しています。
ただし、説明書通りに換気の良い場所で一般的に使用する場合は、安全性の高い便利な物質です。
BBnetのナイブラインは高品質で安全なロングセラー商品
BBnetで取り扱っているナイブラインは、高品質で安全性が高く、コストパフォーマンスも高いロングセラーの不凍液です。 空調設備などへの使用でお求めの際は、BBnet会員登録をすれば、送料無料&5%オフの特典がついてきます。